編集部より:本日は「もち麦の冷や汁ごはん」のレシピを、五ッ星お米マイスターの平松伸元さんに伺いました。天気の良い日に涼しく食べられる、猛暑の日には最適な一品です。ぜひご家庭でお楽しみください。
天気の良い日ほど、冷たい食べ物は食が進みます。
冷麺は手軽に作れて美味しい夏場の代表的な料理です。でも、冷たい「ごはん料理」ってあんまりないですよね。ごはんは冷えた状態を続けると、デンプンがベータ状態に戻ってしまいます。ですので、基本は炊き立てのものを食べます。
「冷や汁」ってご存知ですか? ご飯を使ったものは宮崎県の郷土料理です。焼いたあじ、イワシなどの近海魚をほぐし、焼き味噌をのばした汁に、豆腐、きゅうり、青じそなどの薬味を入れてアツアツのご飯にかけて食べるのが基本形です。
冷や汁は郷土料理ですから、もともとは農作業の合間に簡単に作って食べるものでした。しかし、今回はひと手間加えて、もち麦入りの、美味しさをより追及したレシピを作ってみました。
材料(3~4人前) 白米(うるち米)・・2合(300g) もち麦・・・・・・・1合(150g) 魚(今回は鯖)・・・2~3切れ きゅうり・・・・・・1~2本 味噌・・・・・・・・おたますりきり2~3 (150~200g) 絹ごし豆腐・・・・・大1丁 大葉・・・・・・・・15~20枚 みょうが・・・・・・5~8本 いりごま・・・・・・大さじ3 出汁 水・・・・・・・・・1,000cc 粉末かつおダシ・・・20g 砂糖・・・・・・・・小さじ1 しょうゆ・・・・・・小さじ1
作り方
白米2合(300g )ともち麦1合(150g)を混ぜ合わせます。
研いだ後、 白米と同じく3合のメモリで水加減し、30分ほど漬け置きしたら炊飯します。
アルミホイルに味噌を乗せ、トースターで少し焦げるぐらいまで焼きます。
焦げやすいので、確認しながら焼いてください。
薄い輪切りにしたきゅうりを一つまみの塩で塩もみします。
大葉とみょうがは千切りにします。
これらは冷蔵庫で冷やしておきます。
魚を焼きます。塩焼きにすると辛くなってしまうので、魚に切り目をつけて焼きます。
皮目に焦げ目が付いたら裏返します。
その間に、フライパンで軽くいりごまを煎って香りを出します。終わったらすり鉢に入れておきます。
先ほどの焼き魚を骨をとりながらほぐしてすり鉢に入れます。
②の焼き味噌もすり鉢に入れます。
まずゴマをすり潰してから、魚のほぐし身をすり潰します。
焼き味噌を混ぜながら、すべてなじむようにすり合わせます。
材料の「出汁」を⑤の混ぜ味噌をといたすり鉢に少しずつ加えます。
きれいに溶いたら鍋に入れなおし、さらにダシを加えます。とろっとした味噌汁ぐらいになるまで加えてください。
ここまでできたら、冷蔵庫で冷やします。
炊きあがったもち麦ごはんを丼によそいます。
もう一つのお椀に程よい大きさに切った絹ごし豆腐を入れ、野菜をのせたら⑥の汁をかけて出来上がりです。
お好みの食べ方でお召し上がりください。