オーストラリア米の起源と「穣の一粒」

Mr. & Mrs. Takasuga

オーストラリアのお米の起源は日本人と日本の種子である

オーストラリアはもともとがイギリス文化であり、米を食べる習慣がありませんでした。現在でもオーストラリア人にとってお米は野菜のような認識で、ドレッシングのようなものをかけたりして食べられています。近年は日本食のお店も増え、お寿司やロールなども食べられるようになり。短粒種のお米を日本のように食べることも好まれるようになってきています。

現在オーストラリアにおいて、「短粒種」は全体の生産量の85%を占めています。このように、オーストラリアで短粒種米が多く作られるようになった経緯をご案内します。

 

高須賀穣物語

四国松山藩の料理長、高須賀 賀平の1人息子として生まれた高須賀 穣は、元来より海外志向が強くアメリカへ渡り学問に励むなどといった活動を経て、人生の後半を新天地での挑戦に使いたいという熱い情熱から、1905年に妻と2人の子どもとともにオーストラリアにやってきました。

オーストラリアに来た穣氏は、米を作ることができる土壌があることを見い出し、まず地元農家より農地を借りながら、州政府に交渉を行い、1906年州政府からマレー川沿いに120ヘクタールの米作りのため土地を譲り受け、日本から持ってきた米の種で稲作を始めました。

しかし、数年は動物の食害や、水不足、大洪水など一筋縄ではいきませんでした。長い戦いを繰り返し5年後の1911年、日本から輸入した籾を蒔いて米の収穫に成功しました。そして、収穫に成功した種子を販売することによって、オーストラリアでの米産業が広がったのです。このようなことから、オーストラリアの米生産は「短粒種」(ジャポニカ米)が中心となったのです。

100年以上も前に、日本から運ばれてきた種子が素晴らしい土壌と適した気候によって、リベリア地域で今日も収穫されているのです。

 

現在オーストラリアから日本へは主に3つの品種のお米が輸入されている

①オーパス(Opus)……片親にコシヒカリに持つ、オーストラリアを代表する単粒種。コシヒカリより少し粘りがすくなく、ハリや弾力もあり、味もよい。「穣の一粒」という商品名で売られている。

②うららか(Uraraka)……新品種で「コシヒカリ」と「じょうでき」という日本由来の品種同士の掛け合わせ。より日本人好みに改良されている。

③コシヒカリ……文字通り日本の「コシヒカリ」。オーストラリアでも人気が高く、上記よりも高値で取引されている。2018年度が日本に輸入されている。

 

「穣の一粒」とは

高須賀 穣の熱い思いから実現されたオーストラリアにおいてのお米生産に敬意を表したネーミングで、「オーパス」という品種10割(単一銘柄)の商品ブランド名です。オーパス(OPUS)は、「コシヒカリ」を片親に持っており、粒は国産米と同じ形状の短粒種です。

味の特徴は、国産米にも勝るような味があり、粘りは国産米よりは少し少な目です。炊上りも白く、冷めてもおいしく食べることができます。朝に炊上ったごはんを夕方に食べても、大きな劣化もなく十分おいしく食べることもできます。

白ごはんにもお勧めですが、チャーハンや丼。カレーライスなどにもとてもよく合います。

本ご案内を書いている2018年10月には、2018年度産の「穣の一粒」をGENは食べましたが、とても味がよく、展示会でご試食いただいた際も、「まったく国産米とそん色がない」「私は穣の一粒のほうが好みだ」など否定的な試食感想をされる方は全くなく、とても高評価でした。